「E-E-A-Tを意識しましょう」「経験(Experience)が大事です」。SEOの記事を読んでいると、こういうアドバイスはよく目にします。私自身、weblabo.jpを運営する中で何度も同じ言葉を書いてきました。ですが、実際に自分のブログで何をどう変えたら、検索結果がどう動いたのか。そこまで具体的に書いている記事は意外と少ないと感じています。
この記事では、私が実際にweblabo.jpの既存記事をE-E-A-Tを意識してリライトした際に、何を変え、結果どうなったのか、そしてうまくいかなかった部分まで含めて、運営者本人の体験として記録しておきます。理論だけでなく「実際にやってみた人の声」として参考にしてもらえたら嬉しいです。
きっかけは検索順位が伸び悩んだこと
きっかけは単純で、Search Consoleを毎週チェックする中で「11位〜20位あたりで足踏みしている記事」がいくつも溜まっていることに気づいたからです。クリック率の低さも気になっていました。表示回数は一定数あるのに、クリックされる前に他の検索結果に流れてしまっている。順位を見ると、競合の記事には「実際にやってみた」「自分の場合はこうだった」という一人称の記述が多く、こちらの記事は一般論の説明に終始しているものが目立ちました。
ここで初めて、E-E-A-Tの中でも特に「Experience(経験)」が自分の記事に欠けていることを実感しました。知識として正しいことを書いていても、それを「自分が実際にやった話」として書けていなければ、読者にもGoogleにも「この人は本当にやったのか」が伝わらない。これが今回のリライトに取り組んだ出発点です。
実際にやった3つのこと
対象に選んだのは、表示回数は多いのにクリック率が低かった3記事です。すべてに共通して、次の3つの作業を行いました。
1. 「自分がやった手順」をそのまま書き起こした
一般的な手順説明を、実際に自分がweblabo.jpで作業したときの手順そのものに書き直しました。たとえばWordPressの設定記事であれば「管理画面の左メニューから〇〇を開き、△△の項目をオンにする」というように、実際にクリックした順番をそのまま記述する形です。一般論で書くと「設定を変更します」の一文で終わってしまうところを、自分が迷った箇所、つまずいた箇所まで含めて書くようにしました。
2. 数字や結果を実際の値で書いた
「効果があります」で終わらせず、Search Consoleで確認できた実際の表示回数・クリック数・平均掲載順位の変化を記事中に書き込みました。抽象的な「改善しました」ではなく「〇〇位から〇〇位に上がった」という具体的な記述に変えることで、文章全体の説得力が変わったと感じています。
3. 失敗した部分・うまくいかなかった部分も書いた
これが一番重要だったと感じている点です。成功体験だけを書くと、どうしても宣伝っぽい文章になってしまいます。今回のリライトでは、効果が出なかった施策や、逆に手間がかかりすぎて途中でやめた作業についても正直に書きました。読者にとっては「これは自分には合わなそう」「この部分は注意したほうがいい」という判断材料になりますし、Google側から見ても、良いことばかり書いているページより、メリットとデメリットの両方が書かれているページのほうが、実際に経験した人が書いた文章として自然に見えるはずです。

結果どうなったか
リライトしてからすぐに順位が動いたわけではありません。Googleの評価は数日では反映されず、体感として変化が見えてきたのは1か月ほど経ってからでした。3記事のうち2記事は平均掲載順位が上昇し、クリック率も改善が見られました。残り1記事は順位自体は大きく変わりませんでしたが、滞在時間が伸びる傾向が見られ、読者が最後まで読んでくれるようになった実感があります。
すべての記事で劇的な変化があったわけではない、というのが正直なところです。それでも、一般論だけの記事よりも、自分の経験を交えた記事のほうが読者の反応(滞在時間・スクロール率の体感)が良くなる傾向は、複数の記事で共通して感じました。
| 項目 | リライト前 | リライト後(約1か月) |
|---|---|---|
| 平均掲載順位 | 2記事が11〜18位前後 | 2記事とも10位以内に上昇 |
| クリック率 | 体感で伸び悩み | 3記事中2記事で改善を実感 |
| 滞在時間・読了の体感 | 離脱が早い印象 | 3記事とも改善の手応えあり |
| 反映までの期間 | – | 体感で約1か月 |
順位の変動要因はE-E-A-Tの強化だけとは限らず、コアアップデートのタイミングなど他の要因も重なっている可能性はあります。とはいえ、体感としてプラスの変化を感じられたことは事実なので、今後も続けていく方針です。コアアップデート前後の対応についてはGoogleコアアップデートで順位が下がった時の対処と回復手順でも詳しくまとめています。
やってみて分かったデメリット
良いことばかりではありませんでした。実際にやってみて感じたデメリットも正直に書いておきます。
- とにかく時間がかかる:1記事をリライトするのに、自分の経験を思い出して言語化する作業に通常の執筆より長く時間がかかりました。一般論を書くより、具体的な体験を整理して書くほうが頭を使います。
- 全記事には展開できない:そもそも自分が体験していないテーマの記事には、この手法をそのまま使えません。経験のないことを「経験したように」書くのは、E-E-A-Tの本来の趣旨に反するため避けるべきだと考えています。
- 効果が出るまでのタイムラグがある:すぐに結果が見えるわけではないので、「やったのに変わらない」と早合点して投げ出してしまうと、本来得られたはずの効果も逃してしまいます。
- 数字を盛りたくなる誘惑がある:実数値を書くようにすると、つい良い数字だけを切り取って書きたくなります。ここは正直に、悪い結果も含めて書くことを自分に課しました。
こうしたデメリットを踏まえると、E-E-A-Tを意識したリライトは「全記事に一気に展開する施策」ではなく、「伸び悩んでいる記事を選んで、優先順位をつけて取り組む施策」と捉えたほうが現実的だと感じています。記事の選び方や優先順位のつけ方についてはブログ記事のリライトで検索順位を上げる方法でも触れているので、合わせて参考にしてみてください。
これから取り組む人へのアドバイス
もしこれからE-E-A-Tを意識したリライトに取り組むなら、いきなり全記事を対象にするのではなく、Search Consoleで「表示回数は多いのにクリック率が低い記事」を3〜5本ピックアップするところから始めることをおすすめします。母数が多いページほど、改善した際のインパクトも大きくなります。
そして何より大事なのは、本当に自分が経験したことだけを書くという姿勢です。経験していないことを経験したかのように書くのは、短期的にはそれらしく見えても、読者にもGoogleの評価アルゴリズムにも、いずれ見抜かれると考えています。E-E-A-Tという考え方そのものが「実際にやった人の言葉には重みがある」という、ごく当たり前の価値観をベースにしているからです。Search Consoleの基本的な使い方はGoogleサーチコンソールの使い方ガイドでまとめているので、まだ導入していない方はこちらから始めてみてください。
まとめ
E-E-A-Tを意識したリライトは、魔法のように一瞬で順位を押し上げる施策ではありません。実際にやってみると、時間はかかるし、対象にできる記事も限られるし、効果が出るまでにはタイムラグもあります。それでも、自分が実際にやった手順・実際の数字・うまくいかなかった部分まで正直に書くことで、読者の反応にも、検索結果での見え方にも、確かな変化を感じられました。理論として知っているだけでなく、一度自分のブログで実際に試してみることに価値があると、今回の経験を通じて改めて感じています。



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