キーワード選定では、検索数の多い言葉を探す前に「自分のサイトが答えるべき悩みか」「検索者が求める内容を1記事で満たせるか」を確認します。検索ボリュームだけで選ぶと、サイトのテーマから外れたり、既存記事と競合したりするためです。
この記事では、初心者でも再現できる7ステップと判断表を使い、SEO記事の主キーワード・補助キーワード・記事化の可否を決める方法を解説します。

キーワード選定とは
キーワード選定とは、検索者が入力する言葉を手掛かりに、誰のどの悩みへ答える記事を作るか決める作業です。単にタイトルへ語句を入れる作業ではありません。
1記事では主キーワードを1つ決め、同じ検索意図を持つ補助キーワードを2〜6個ほどまとめます。意図が異なる言葉まで詰め込まず、別の記事へ分けます。
最初に知っておきたい判断基準
候補は次の順番で評価します。
| 判断項目 | 確認すること | 見送る例 |
|---|---|---|
| サイトとの関連性 | 既存テーマや読者の次の疑問につながるか | サイトの専門外で、関連記事も作れない |
| 検索意図 | 検索者が知りたい内容を説明できるか | 1語に複数の意味があり、対象を絞れない |
| 重複 | 既存記事と役割が重ならないか | 同じ読者・悩み・結論の記事がある |
| 回答可能性 | 独自情報や具体的手順を追加できるか | 一般情報の要約しか書けない |
| 競合状況 | 検索結果の形式と品質に対応できるか | 商品一覧が必要なのに解説記事しか作れない |
| 検索需要 | Search Consoleやツールで需要を確認できるか | 需要の根拠がなく、読者像も曖昧 |
検索数が少なくても、問い合わせや関連記事への回遊につながる具体的な悩みなら記事化する価値があります。反対に、検索数が多くてもサイトの目的から外れるテーマは優先しません。
キーワード選定のやり方7ステップ

1. 記事の役割と読者を1文で決める
最初に「誰が、どの状況で、何をできるようになる記事か」を書きます。
例:ブログを始めたばかりの人が、次に書くSEO記事の主キーワードを選べるようになる。
この1文から外れる候補は、検索数が多くても除外します。Weblaboの場合は、AI実践、WordPress・サイト制作、サイト運営データのいずれかにつながるかも確認します。
2. 自分の言葉で種キーワードを出す
読者の悩みを、製品名・作業・問題・目的に分けて書き出します。
- 製品名:WordPress、ChatGPT、Search Console
- 作業:設定、比較、記事作成、リライト
- 問題:表示されない、遅い、エラー、アクセスが増えない
- 目的:集客、効率化、問い合わせ獲得
たとえば「SEO記事をこれから書く」読者なら、種キーワードは「SEO キーワード」「ブログ キーワード」「記事テーマ」などです。
3. 実際の検索語へ広げる
次の情報源から候補を追加します。
- Search Consoleの検索パフォーマンスに表示されたクエリ
- Google検索の候補や関連する質問
- Googleキーワードプランナーの候補
- サイト内検索、問い合わせ、コメントで使われた言葉
- 競合記事が答えている関連質問
キーワードプランナーはGoogle広告向けのツールですが、関連キーワード候補と月間検索数の推定を確認できます。推定値をSEO順位の難易度や将来のアクセス数として扱わないでください。
4. 似た候補を検索意図ごとにまとめる
語句が違っても、同じページで同じ答えを求めているなら1記事へまとめます。
例として「キーワード選定 やり方」「SEO キーワード 選び方」「ブログ キーワード 決め方」は、初心者が選定手順を知りたい点で近い意図です。一方「キーワードプランナー 使い方」は特定ツールの操作が中心なので、別記事にする方が明確です。
次の4種類に分けると整理しやすくなります。
- 情報収集型:意味や仕組みを知りたい
- 手順型:設定や作業を進めたい
- 比較検討型:複数の候補から選びたい
- 問題解決型:エラーや成果不足を直したい
5. 既存記事との重複を確認する
サイト内検索や投稿一覧で、候補語と近い記事を探します。次の3項目が同じなら、新規記事を増やさず既存記事をリライトします。
- 想定読者
- 検索後に解決したい悩み
- 記事の中心となる答え
一部だけ重なる場合は、親記事と子記事に役割を分け、自然な内部リンクでつなぎます。似た記事を量産すると、どのURLを評価すべきか分かりにくくなります。
6. 検索結果を見て回答形式を確認する
候補キーワードで実際に検索し、上位ページの運営会社だけでなく、次を確認します。
- 解説記事、商品一覧、動画、公式ページのどれが多いか
- 初心者向けか、経験者向けか
- 新しさが重要なテーマか
- 表、手順画像、実測データのどれが必要か
- 上位ページで不足している具体例や失敗例があるか
「企業サイトばかりだから無理」「個人ブログがあるから勝てる」とは判断できません。検索意図に合う形式を用意でき、自サイトならではの根拠を追加できるかで判断します。
7. 主キーワードと補助キーワードを決める
記事の中心を最も短く表す語句を主キーワードにします。補助キーワードは、本文で答える重要な疑問だけに絞ります。
この記事の例:
- 主キーワード:キーワード選定 やり方
- 補助キーワード:SEO、ブログ、検索意図、ツール、Search Console
- 読後の行動:候補を評価し、次の記事テーマを1つ決める
決定後は、主キーワードをタイトルとH1へ自然に入れます。すべての見出しへ機械的に入れる必要はありません。
新規記事とリライトで手順を変える
新規記事はサイトの空白を探す
新規記事では、既存記事から自然につながる未解決の疑問を優先します。候補一覧を作ったら、公開予定URL、親記事、次に読んでほしい記事まで決めます。
リライトはSearch Consoleの実クエリを使う
既存記事では、Search Consoleでページを指定し、クエリを表示します。
- 表示回数があるのにクリックが少ない語句を確認する
- その語句が現在の本文の中心テーマと一致するか見る
- 一致するならタイトル・導入・不足見出しを改善する
- 一致しないなら無理に追記せず、別記事の必要性を検討する
平均掲載順位は検索ごとの値を平均した指標です。小数点の変化だけで成功・失敗を判断せず、同じ期間・国・デバイス条件でクリックと表示回数も比較します。
無料で使えるキーワード選定ツール
| ツール | 向いている用途 | 注意点 |
|---|---|---|
| Search Console | 自サイトが実際に表示されたクエリの分析 | 新規サイトにはデータが少ない |
| Googleキーワードプランナー | 候補と検索数の推定 | 広告向け指標で、SEO難易度ではない |
| Google Trends | 季節性や関心の推移を比較 | 絶対的な検索回数ではない |
| Google検索 | 検索意図と必要な回答形式の確認 | 順位だけで競合難易度を断定しない |
ツールを増やすより、候補の根拠と採用理由を記録する方が再現性は高まります。
そのまま使えるキーワード選定シート
記事を書く前に、次の項目を埋めてください。
| 項目 | 記入内容 |
|---|---|
| 主キーワード | |
| 補助キーワード | |
| 想定読者 | |
| 検索する状況 | |
| 最も知りたいこと | |
| 読後の行動 | |
| 既存記事との違い | |
| 追加できる一次情報 | |
| 必要な画像・表 | |
| 内部リンク元・先 |
「既存記事との違い」と「追加できる一次情報」が書けない場合は、新規作成を急がず、統合や追加調査を検討します。
よくある失敗
検索ボリュームだけで選ぶ
検索数は需要を知る一材料です。サイトとの関連性や検索意図を無視すると、表示されても読者の次の行動につながりません。
語数だけでロングテールと判断する
3語以上なら必ず競合が弱いわけではありません。製品名や話題性の高いテーマでは、長い語句でも競争が激しくなります。
1記事へ異なる意図を詰め込む
「意味」「使い方」「料金比較」「エラー解決」を1本へ詰め込むと、誰の何を解決する記事か曖昧になります。中心意図を1つに絞ります。
根拠のない順位予測をする
「この検索数なら上位に入れる」「数か月で成果が出る」とは断定できません。公開後の実データを同条件で比較し、改善します。
キーワードを決めた後に行うこと
キーワードが決まったら、検索者の疑問順に記事構成を作ります。SEO記事の書き方ガイドで見出しと本文を設計し、公開後はGoogle Search Consoleの使い方を参考にクエリとクリックを確認してください。被リンクを集められる一次情報の作り方は被リンクを増やす方法で解説しています。
まとめ
キーワード選定は「検索数の多い言葉探し」ではなく、サイトが答えるべき検索意図を1記事へ割り当てる作業です。関連性、検索意図、重複、回答可能性、競合、需要の順で評価し、主キーワードを1つ決めます。
最初の一歩として、上の選定シートを1行ずつ埋め、既存記事との違いと追加できる一次情報を言語化してください。



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