カスタムGPTの作り方|仕事・副業を効率化する設計術
ChatGPTを使うたびに「あなたはWebライターです」「見出しを付けてください」と同じ説明を打ち込んでいませんか。よく使う役割や手順をあらかじめ登録しておけるのが、カスタムGPTです。
プログラミングは必要ありません。大切なのは、最初から何でもできるAIを目指さず、ひとつの作業を気持ちよく終えられるように設計することです。この記事では、ブログ運営や副業でそのまま応用できる作り方と、公開前に確認したいポイントを紹介します。
カスタムGPTとは、よく使う仕事の「型」を保存する機能
カスタムGPTは、目的に合わせて指示や参考資料、利用する機能を設定できるChatGPT内の専用アシスタントです。毎回プロンプトを貼り直す代わりに、役割・出力形式・注意点を最初に決めておけます。
たとえば「ブログ構成案づくり専用」「SNS投稿のたたき台専用」「問い合わせメールの下書き専用」のように分けると便利です。一つのGPTに全部を任せようとすると、指示が長くなり、返答の基準もぶれやすくなります。最初の一体は、週に何度も繰り返す小さな作業を選びましょう。
ChatGPT自体が初めてなら、先にChatGPTの基本的な使い方を確認しておくと、作成画面で迷いにくくなります。
作る前に決めるべき4つの要素
作成画面を開く前に、紙やメモに次の4つを書き出します。ここが曖昧だと、見た目は完成していても使わなくなるGPTになりがちです。

- 目的:何を終わらせるGPTなのか。「SEO記事の構成案を作る」のように、ひとつの動詞まで具体化します。
- 指示:入力を受けたら何を、どんな順番と形式で返すのかを決めます。
- ナレッジ:毎回参照してほしい資料だけを渡します。サービス資料や表記ルールなど、安定した情報が向いています。
- テスト:実際に頼みたい質問を数個用意し、期待した答えになるか確かめます。
| 作りたいGPT | 目的 | 最初の入力例 |
|---|---|---|
| 記事構成アシスタント | 検索意図に沿う見出し案を出す | 「○○」で初心者向け構成を作成 |
| SNS下書きアシスタント | 投稿の切り口を複数つくる | この記事から投稿案を3本作成 |
| メール下書きアシスタント | 丁寧な返信の骨子をつくる | この問い合わせへの返信案を作成 |
カスタムGPTを作る5ステップ
作成・編集はChatGPTのWeb版で行います。GPTsの画面から「作成」を選び、会話形式のビルダーか、設定画面で直接項目を埋めていきます。まずは設定画面で、次の順に進めると内容を見直しやすくなります。
- 名前を仮決めする:「ブログ構成アシスタント」など、用途が一目で伝わる名前にします。
- 指示を書く:役割、作業の順序、出力形式、確認が必要な場合の扱いを書きます。
- 会話の始め方を置く:最初に入力してほしい例を2〜3個用意すると、毎回の依頼が楽になります。
- 必要な資料だけを追加する:表記ルールや商品資料など、答えの根拠に必要なものだけに絞ります。
- Previewで試す:普段の依頼をそのまま投げ、足りない点を指示に戻して直します。
指示文は、長い注意書きを一度に詰め込むより、「入力を確認する→不足があれば質問する→指定の見出しで出力する」のように手順で書くほうが運用しやすくなります。単発の指示を磨く考え方は、AIで記事を書くためのプロンプト設計も参考になります。
そのまま使える「ブログ構成アシスタント」の指示文例
次は、ブログの構成づくりに限定した小さなGPTの例です。実際には、自分のジャンル、読者、文体に合わせて言葉を足してください。
あなたはSEO記事の構成を支援する編集者です。
ユーザーがキーワードと想定読者を渡したら、最初に検索意図を3点で整理してください。
次に、H2と必要なH3で構成案を作成し、各見出しで答える疑問を一文で添えてください。
不確かな数字や固有名詞は断定せず、確認が必要だと明記してください。
最後に、本文を書く前に追加で確認したいことを最大3つ質問してください。
この例は「完成原稿を書かせる」より前の工程に絞っています。そのため、出力の良し悪しを判断しやすく、改善もしやすいのが利点です。資料を使った下調べを行うなら、NotebookLMを使ったブログ調査の方法と役割を分けるのもおすすめです。
ナレッジと共有で失敗しないための注意点
ナレッジには、回答の根拠として使わせたいファイルを登録できます。ただし、資料を多く入れるほど賢くなるわけではありません。古い資料や似た内容のファイルが混ざると、答えの基準が揺れる原因になります。最新版だけを残し、ファイル名も内容が分かるものに整えましょう。

- 顧客情報、未公開の売上、ログイン情報などを、検証なしにアップロードしない。
- 共有範囲は「自分だけ」「リンクを知る人」「公開」などから、目的に必要な最小範囲を選ぶ。
- 公開前に、他人が読んでも困らない名前・説明・会話例になっているか見直す。
- 想定外の質問をしたときに、もっともらしい断定をしていないかも確認する。
まずは一体を一週間使い、指示を育てよう
カスタムGPTは、作成した瞬間に完成するものではありません。実際の仕事で使ってみると、「最初に確認してほしい条件」「不要な説明」「いつも欲しい出力形式」が見えてきます。その発見を指示文へ一行ずつ戻すと、少しずつ自分の仕事に合う相棒になります。
最初のテーマは、毎週繰り返していて、失敗しても大きな問題にならない作業が最適です。たとえば記事構成、SNSの下書き、定型メールから始めて、便利さを実感してから資料の追加や共有を検討しましょう。
まとめ
カスタムGPTづくりの近道は、機能を増やすことではなく、ひとつの目的に集中することです。「目的・指示・ナレッジ・テスト」の4点を順番に決めれば、コードを書かなくても仕事と副業の定型作業を整えられます。まずは一番手間に感じている小さな作業を選び、自分だけの一体を試してみてください。



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