WEBサイトのなかなか集客数が増えずに悩んでいる人で、もしかして「重複コンテンツになっていないだろうか?」と考える人もいるのではないでしょうか。
重複コンテンツとは、内容が全く同じ、もしくは非常に似ているコンテンツが複数ありそれぞれ独立したURLが存在しているコンテンツを指します。重複コンテンツがあると検索順位が下がなど、検索結果に表示されにくくなる可能性があるために対策が必要です。本記事では、重複コンテンツの調べ方や対策方法などを解説します。
1. 重複コンテンツとは
重複コンテンツ(Duplicate Content)は、ウェブ上で同じ、又は非常に似通った内容のコンテンツが複数存在する状態を指します。これは、SEOの観点からするとgoogleがWEBサイトを正常な状態で分析、評価することが出来ないだけではなく、検索ユーザーも困惑してしまう事でサイトの信頼性の低下につながってしまいます。
これはSEOにおいて大きな問題であり、該当するかどうかを確認する必要があります。
1-1. 完全なコピー
同じ文章、画像、または全体のレイアウトが複数のURLで見られる場合。
例えば、example.com/page
とexample.com/page?sort=asc
が同じ内容を持つ場合など。
1-2. 部分的な重複
一部だけが同じ内容を持つ場合。例えば、複数の製品ページが共通の紹介文を使っている場合。
1-3. パラフレーズ
同じ情報を異なる表現で書くこと。例としては、同じエッセイを軽微に変更して複数のブログに投稿するなど。
1-4. URLの異なる同じコンテンツ
wwwの有無(www.example.com
vs example.com
)、HTTP/HTTPS、末尾のスラッシュの有無(/page
vs /page/
)などでURLが異なるが内容は同じ場合など。
2. 重複コンテンツがダメな理由
重複したコンテンツがネット上に存在するとSEOに悪影響を与える事は言うまでもありません。そのダメな理由をきちんと理解した上で対策を行う必要があると考えます。
正しい対策を実施し、サイト管理者は有益な情報を公開して、検索ユーザーはその情報に満足できてお互いに笑顔で共存できる事が好ましいのです。
では、重複コンテンツがSEOに悪影響を与える具体的な問題点を以下に説明します。
2-1. <検索エンジンの混乱>
Googleなどの検索エンジンは、一貫性のない情報をどのように扱うかについて混乱してしまいます。結果として、検索結果に対する質が低下し、ユーザーが求める正しい情報にアクセスできなくなる可能性があります。
2-2. リンクの分散
リンクはSEOの重要な要素ですが、重複ページが存在するとリンク情報が分散され、それぞれのページに対する評価が低下し、結果として検索表示順位の低下につながる可能性が高い。
2-3. ページランクの減少
重複コンテンツは、検索エンジンのアルゴリズムによってペナルティを受ける可能性があります。特に、故意に重複させる行為(スパム)は、サイト全体の信頼性を損なうことにつながり、ページランクの減少につながるでしょう。
2-4. ユーザーエクスペリエンスの低下
ユーザーが同じ情報を何度も見ることで、サイトの価値や信頼性が疑問視されます。また、SEOの観点からも、重複コンテンツはユーザーの目的を達成する手助けにならないと考えられます。
3. 重複コンテンツになっているかどうか確認する方法
重複コンテンツになっているかどうかを確認する方法は複数あります。これらの方法を組み合わせることで、より確実に重複を検出できます。
3-1. Google検索を使用する
Googleでsite:yourdomain.com "キーワード"
と検索することで、特定のキーワードを含むあなたのサイト内のページを確認できます。これで同じ内容のページが複数表示されれば重複の可能性が高いと考えられます。
3-2. Google Search Console (GSC) の利用
ここでは、Googleがインデックスしたページの中で、重複コンテンツとして扱われているものを見つけることができます。
メニューの<セキュリティと手動による対策> → <手動による対策> の順にクリック。
「問題は検出されませんでした」と表示されればOKです。
4. 重複コンテンツを直す方法
重複コンテンツの問題を解決するための具体的な対策を以下に詳しく説明します。
4-1. canonicalタグを使用する
rel=”canonical”: 検索エンジンに対して、複数の類似ページの中でどれがオリジナルであるかを明示します。以下のようにHTMLの<head>
セクションに追加します。
<link rel="canonical" href="https://example.com/original-page">
注意点: canonicalタグはリダイレクトではなく、ただ「このページがオリジナルだ」と宣言するものです。間違って使用すると逆効果になることがあります。
4-2. 301リダイレクトの設定
重複コンテンツを含むページから、元のページに恒久的にリダイレクトする方法。.htaccessファイルやサーバーの設定で行います。
Redirect 301 /old-page.html /new-page.html
この方法はリンクを新しいページに引き継ぎ、ユーザーも正しいページに導かれます。
4-3. コンテンツの統合
複数の類似ページを一つにまとめることで重複を防ぎます。たとえば、製品の紹介ページを一つに統合し、そこで各製品へのリンクを提供する方法です。
4-4. noindexタグの使用
検索エンジンにインデックスしないように指示するタグ。これは一時的なページや、インデックスする価値のないページに使います。
<meta name="robots" content="noindex">
注意: noindexはインデックスから除外するだけであり、リンクの分散を防ぐ効果はありません。
4-5. ページの内容をユニークにする
既存のコンテンツをリライトするか、追加情報を盛り込むことで、各ページが独自の価値を持つようにします。これにより重複コンテンツ問題だけでなく、ユーザーエクスペリエンスの向上も図れます。
5. まとめ
重複コンテンツはSEOの効果を著しく低下させる要因であり、長期的なサイトの成長を阻害します。しかし、適切な対策を講じることで、これらの問題を解決して検索エンジンからの評価を高めることが可能です。各対策は単発ではなくサイト管理の一環として定期的にレビューし、更新する必要があります。これによりSEOの最適化だけでなく、ユーザーに対する信頼性と価値も向上させます。
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